## はじめに:「私には選べない…」から脱却しましょう
多くの音楽教室では、「1曲まるごと練習する」という指導が、今も当たり前のように行われています。
その結果、10年習っても、いざ「自由に弾いてみて」といわれると何もできないプレイヤーが悲しいことに量産されています。
モテまくりたいためにジャズを習いに来たのに、これでは絶望ですね…
これ、合コンで「今日何食べます?」って聞かれて「なんでもいいです…」って答える人みたいなもんですよ。
これではモテません…
選択肢が多すぎて、結局何も決められない。確かにとりうる選択肢は無限にありますからね…
モテまくり女子の「みんな大事、私には選べない…」状態になってしまうのも、よくわかります。
でも実際のところ、問題は才能や練習量にあるのではないです。
根本的に「練習の仕方」が間違っているといえましょう。
おじさんが、脱毛、財テク、ダイエット、トレーニング。そんなもの頑張ってもイケメンには勝てない。全方位に頑張るのではなくて、やることを絞りましょう。
音楽、特にアドリブとは、合コンでの会話術と同じである。断言します。断言、モテるらしいですからね…
定型文の丸暗記ではなく、**定番の話題は知っているうえで、相手に合わせて話を膨らませる**知識が必要なんです。曲やムードですね。
「今日はよいお日柄で…」そんなこと、気になる人の前で話しますか?
そんな会話で突破できるのは、偏差値90クラスのイケメンだけです。我々はそこを目指してはいけない。
定番フレーズの使い分けがわかる大人はモテにモテます。
バツ2の私が保証しますよ…
## 原則1:「全コース制覇」より「看板メニュー」を極めよ
まず、1曲まるごと練習するという、初デートで高級フレンチのフルコースを注文して相手を引かせるような、贅沢すぎる習慣から卒業しましょう。重過ぎますよね。
分かりやすく、いつものごとく食べ物でたとえましょう…
### 一つの店の常連になりましょう
美味しいラーメン屋って、だいたい看板メニューが決まってますよね?
我々も、まずはパッド上の一つのポジション、**一つのコード**、あるいは**せいぜい4小節程度の短いループ**に練習を絞るんです。
「えー、でもそれじゃあバリエーション少ないじゃないですか!」
そういう「メニュー豊富な何でも屋」志向の人が、結局どれも中途半端で10年経ってもモテないんですよ…
どれも中途半端になるくらいなら、一点突破です。
だいたい、醤油ラーメンも、ガーリックシュリンプも、寿司も出します。バスクチーズケーキもね…
そんなお店、デートで行きますか?
それでも大丈夫でしたか?
それは何をやっても大丈夫なモテ富豪のみとれる選択肢。われわれ凡人は絞ったほうがよい。
ちゃんと美味しい店は、実はメニュー少ないもんです。でも、その分、一品一品の質は高いですよね。
### 小さな世界で話題を膨らませる
F7一発なら、基本のFマイナーペンタという「醤油ラーメン」の定番から始める。
まあ、別にブルース スケールでも、アルペジオでもいいですよ。
定番で、ミニマルなものからやろうということです。
でも、その「醤油ラーメン」について、麺の硬さ、スープの濃さ、チャーシューの厚み、ネギの切り方…
いくらでも話を膨らませられるでしょ?
「F7って、実はこんな顔もあるんですよ…」
「え、素敵過ぎる…ドミナントの使い分けができる大人。バツ2でも関係ないわ…」
フフフ…一つのコードの奥深さを語れる大人。おいおい、バツ3も射程に入っちまうぜ…
箱庭を遊び尽くしたら、少しずつ世界を広げていけばいい。
急がば回れ、モテたきゃ一つずつ、です。
## 原則2:「理論と実践」をつなげよう 〜コードを鳴らしながら弾くのが大人の嗜み〜
料理の本だけ読んで、実際に味見をしない人はいないでしょ?
でも音楽だとそういうことをやる人がいるわけです。
音楽も一緒で、スケール練習とコード練習を別々にやるのは、レシピだけ暗記して実際に料理しないようなもんです。
これじゃあ、合コンで料理の薀蓄だけ語って、実際に作ったことがないことがバレるパターンですよ…
### 定番の組み合わせを体で覚える
`F7`一発の上でアドリブ練習するなら、常に左手やパッドの片側で`F7`のボイシングを鳴らし続けるんです。コードとラインの関係性を覚えないと意味がない。
あるいは、打ち込んでコードを鳴らしながらやりましょう。できれば弾いた方が理解はしやすいんですけどね。
そうすることで、今自分が出している音が、コードに対して`9th`の「何にでも合う万能の塩味」なのか`#9`の「大人のスパイシーさ」なのか、その**関係性が「響き」として、リアルタイムに体にフィードバック**される。
「あ、`F7(#9)`って、こんなにセクシーな響きだったんですね…」「君のb9もブルージーだね…」
な、なんてお洒落会話…
おいおい、今から式場の予約しても間に合わないかも知れないぜ…
このようにテンションの違いがわかる大人はモテにモテることがわかりましたね。
この瞬間、理論と身体が初めて接続される。
これを体験せずに理論書だけ読んでも、グルメ番組見ているだけで満足してるようなもん。
実際のデートでは何も話せません。実践を積み重ねましょうね…
### 「手形」という大人の教養
我々パッドプレイヤーの最大の武器は、ハーモニーを**視覚的な「パターン」**としてとらえられることなんです。
これ、大人の世界でいう「型」を知っているってことですよ。茶道とか華道とか、まず型があって、そのうえで個性を出していく。
また、手形を認識していたら、「あれ、これ、実はトライトーンでは?」「もしかしたら転回形かも」そういった共通点が見えてきますよ。
頭よく見せたい気持ちもわかるけど、まずは基本の型を美しく決められることが、大人の嗜みってもんです。
「こんなところで、さらっと裏コードを弾けるなんて、深い教養を感じるわ…借金が9桁近くあることなんて、何の問題もない…結婚してください!」
「お嬢さん、あわてん坊過ぎますよ…」
このような会話が繰り広げられることは必定。
少子化問題も解決。先進国はみなハードコア パッドスタイルを導入するべきですね…
政府関係者のみなさん。私はいつでも対話の準備はできています…
## 原則3:ブルースを「基本の出汁」にせよ
どんなに高級な食材を使っても、出汁がしっかりしていなかったら、それはただの「見た目だけ立派な、味のない料理」になってしまいますね。
これ、合コンでブランド物で固めてるけど、話してみたら中身がない人みたいなもんですよ。
最初はいいかもしれないけど、すぐにメッキが剥がれる。
でもどうです……?
「ルーツがブルースでね…どんな曲でもブルースを感じるんだ…」
こんなのかっこよ過ぎますね。私なら失神します…
ブルースはスペース、フレージング、タイム感と学べるところが多い。インプロできない人の多くは、ブルースへの理解が浅いと思っています。
あと、一貫性ですかね。ブルージーなアプローチをベースにしていれば、チェンジが多いものでも乗り切りやすいというのもあります。
他のジャンルにも転用できること、たくさんあります。
### まず、基本の旨味を効かせる
アドリブの基本は、まずブルースという「昆布出汁」で、最も根源的な「旨味」を表現することなんです。
これは恋愛でいう「誠実さ」みたいなもん。
誠実さという土台がないと破綻します。
「I love you.(youは複数かも…)」なんてことを誰にでもいっていたらモテるかもしれませんけど、刺されますよね。ダメ、絶対…
そんな人、長続きしませんよね?
バツ2の私がいうんだから、間違いありません…
いいですね。おじさんとの約束ですよ…
### 調味料は出汁の後に
そのブルージーな出汁がしっかり効いた土台のうえで、初めて**モーダルインターチェンジ**(味噌味に変える)や、**アッパー ストラクチャー**(トッピング)といった調理技術で「味付け」していきましょう。
基本はブルージーに出汁を効かせてから、いろいろな調味料を足していくのがいい。
出汁なしでいきなりスパイス入れまくっても、食べられたもんじゃないですから。
「お雑煮、パクチーとニンニク、それとへしこ入れてみたんだ…」
こんな料理を出したら、どんなイケメンでも爆美女でも「生理的に無理…」といわれてしまいますよ。
まあ、でもこれを食べてくれる人がいたら、大事にしてください…
あんまり要素を入れ過ぎたりすると、抽象的な漫才みたいな感じになっちゃう…
引き算のセンスがわかる大人。これはモテます。フフフ…
「やりすぎはね。素材を活かさないからね…」と基本プラスアレンジでいい。
最後に柚子を添えてみたいな感じですかね。
おいおい、料理マスターかつ恋愛マスターかよ…
モテはバランス感覚も必要ですね…
## 原則4:「定番レシピ」を学べ、発明するな 〜先人の知恵が最強〜
驚くほど多くのプレイヤーが、自分だけの「オリジナル調味料」を発明しようとして、結果的に誰も食べてくれない「謎の創作料理」を作ってしまっている。
美味しいと思うのは自分だけです。まあ、誰もがかかる病気ではありますけどね…
文法を発明しようとする人が多過ぎるんです。
それがよいジャンルもあるんですけど、ファンクやソウルやジャズやゴスペルは違うので。
これ、合コンで「俺、オリジナルの口説き文句考えたんだ!」って言って、めちゃくちゃスベるパターンですよ。定番には意味がある。
ちょっと例をあげておきますね。こういうのからやらないとダメです…
「うちに新しいパッドがあるんだけど…」
「今度、ちょっと新しいプラグイン一緒に試さない?」
定番、大事ですよね…
### 美味しいものをたくさん味わう
「聴いている量が、表現の上限値を決める」。
これは恋愛経験と一緒なんです。
いろいろな人とお付き合いした経験がないと、相手の気持ちがわからないでしょ?
たくさん聞きましょう。
自分が好きなものは何か。そしてそれが、どういうところが自分の心が動くのか。コピーできなくてもできる練習ですよ。
「え、うりなみさん、バツ2ということは、経験あっても人の気持ちわかってないのでは?」
そんなこという人は人の痛みがわかってないですよ。生きてりゃいろいろあるのよ…
### 名店の接客術を研究する
ウェス モンゴメリーは、なぜあれほどシンプルなメニューで、お客さんを魅了し続けるのか。アルバート キングは、なぜたった3つの看板料理で、業界を支配できるのか。
Wesなんかソロは基本的に全部同じ構造ですけど、同じ構造だから良いわけですし。
ブルースの人なんかはめちゃくちゃ展開はうまいですね。フレーズ3つくらいでずっと聴いていられる。
話の持っていき方の文法みたいなのもあるんですね。滑らない話題。
「あなたに、似合うパッドはLinnsturmentですね…ゴージャスさが…」
まあ、こんなこといわれたら会話後即、役所で婚姻届提出ですよね。
先人の知恵を活用できる大人。これは間違いなくモテます。バツ3も見えてきましたね…
## 原則5:「マニュアルに書けないもの」こそ練習せよ
言語化は大事といってきたんですけど、最後はそうじゃなくなる。
「うりなみさん、騙したな、許さないぞ…」そうなる方もいらっしゃるかもしれません。
あわてん坊過ぎますよ。最後まで読んでくださいね…
### 「間」と「空気感」が命
どんな場面でも通用する、最強の技術。
スペースとリズムはどんな楽曲でも通用するし、ソロの構成なんかは譜面にはできないけど、考え方は特に譜面がなくても学べる。
これ、会話でいう「間の取り方」ですよ。同じ内容でも、タイミング次第で全然印象が変わる。「休符を弾く」ことで他のフレーズも生かせます。
「君の髪型、素敵だね…」
これを最初にいうか、デザートが運ばれてきたときにいうか。全然違いますよね。
間を読める人は、演奏でも恋愛でも最強です。空気感を大事にしましょう。
### 「愛情」を込める
美味しい料理って、作っている人の愛情が伝わってくるでしょ?
多少音程がずれてても、心を込めて歌うことの方が大事なんです。
「愛情」といういい方をしましたけど、たらたら弾かない。意味を込めて演奏する。
一音をいい加減に弾かない。B.B King聞いたらわかるんじゃないかなあ。
手癖で弾かない。別に同じこと何回やってもいいんですよ。でも適当に弾かない。結果的に手癖になるのはいいですけどね。
巧拙を越えたところで成り立つものも音楽には確かにある。
楽器を持つ前に、まず歌うこと。そうすることで、楽器がなくても演奏はできる。練習もできますよね。
これ、合コンで一生懸命作ってきた手料理と、コンビニ弁当の違いみたいなもんですよ。
「これ、君のために3時間かけて作ったんだ…ちょっと焦げちゃったけど…」
いや、モテないですね。愛情も技術も大事やな。すまん…
### 自分の得意分野を磨く
私はブルージーなもの、コール アンド レスポンス、シーケンス フレーズ、ダブル ストップ、コードソロ。オクターブ奏法。後はコード分解。ほぼこれしかやりません。ギターの場合はですけど。
できるけど、やったら私のスタイルではなくなるので。モテそうなものを選んでいったらこうなりました…
それぞれの料理人に、得意分野があっていい。何でも作れる必要なんかないんです。
「これは私のスタイルではないからね…」
どうです?
陰りがある表情でこんな事いったら…
この達人感たるや。
「離婚を全体に付き合ってください!」
これはちょっと困っちゃいますね…
自分の強みを理解している大人。これが一番モテますよ。モテて欲しい…
## まとめ:アドリブとは「大人の会話術」である
アドリブとは、**「かっこいい演奏をたくさん聴いて、その響きを心と体でイメージできるようになり、その中から自分が本当に好きだと感じる『定番パターン』を身につけて、ブルースという基本の土台の上で、相手に合わせて話題を膨らませる技術」**ということにしましょう。
これ、大人の会話術そのものですよ。
え、ブルースをゴリ押し過ぎないって?
モテるのはブルースとお洒落コードなの!
定番の話題は知っているうえで、相手の反応を見ながら、自分らしさも大切にして、会話を盛り上げていく。
よくある進行で弾くと分析も格段に速くなるので、できることも増える。小さな単位で習熟するのも速いですよね。
ジャズ教育の悪いところ、1曲丸まる練習することだと思っています。
だから、10年習ってもアドリブできない人がいる。
でも1コードやせいぜい4小節くらいまでの進行なら、誰でも短時間でいろいろな技法練習できますからね。そこから長くすればいいんで。
短い単位が弾けるようになったら、少しずつ長くしていくべきなんです。で、思うほど量はいらないんですよ。
慌てず、しかし確実に、自分のものにしていきましょうね。
練習の本質がわかる大人になりましょうね。
モテ プレイヤーへの道は、定番フレーズをマスターしてから話題を膨らませることから始まります。
え、そんなの難し過ぎる…そんなあなたに、耳寄りなお知らせがあります…
## お知らせ:今こそハードコア パッドスタイルで人生を変えよう
え、まだハードコア パッドスタイルを購読していない…
それはいけないですね…何事も基礎は大事。
どんな建築物も強固な基礎があって初めて成り立つもの。
モテる人生にも、しっかりした基礎が必要なんです。もちろん、基礎はパッド。どんなところでも使われるのが基礎。基礎は決して簡単なものではない。
そんな基礎の重要性がわかっているあなた。耳寄りなお知らせがあります。
なんと**1500円**でハードコア パッドスタイルの全記事が読めて、そこにしかない秘蔵記事もあるうえに、小粋なリックを覚えられる「Lick of The Day」という記事まであります。
まさに今回のテーマですね。

[Lick of The Day 6](https://note.com/urinami/n/n08eb2327a6f8)
この物価高では1,500円で彼女とお洒落カフェに行くのも不可能。
でも、彼女の前でテイスティなコードやファンキーなフレーズを弾いたら。
はっきり見えますね。モテまくりの未来が。
「重婚が罪なのは、日本が悪い!」そんな声も確かに聞こえてきますよね…
病院行ったほうがいいですかね?今日の午後から行きますけど…
変わるなら今。
「なんか最近、あの人のパッドプレイ、セクシーじゃない?」
「#11の使い方が絶妙すぎて、ドキドキしちゃう…」
「ブルージーなフレージングに、大人の色気を感じるの…」
こんな会話が、あなたの周りで聞こえてくるかもしれません。
皆さんの勇気を激推ししますよ。
家族団欒、遠くに住んでいる、ご高齢のご両親なんかにも喜ばれそうですよね…
「うちの息子、バツ2だけど音楽やってるのよ。最近モテてるみたいで…」お母さんも嬉しい。間違いなく、親孝行です…
私も、皆さんも、周りの人も嬉しい。巡り巡って社会にも良い。まさに三方よし。パッドが繋ぐ人の絆。素敵ですよね…
また、メンバーシップではDiscordもあります。
バツ2の私が責任を持って、良い弁護士の選び方、離婚から立ち直る方法、フィンガリングから、晩ご飯の献立まで、懇切丁寧にアドバイスします…
「うりなみさん、今日の夜ご飯どうしましょう?」
「そうですね…F7一発みたいに、シンプルにいきましょうか。醤油ラーメンに、ちょっとだけ#9のスパイスを効かせて…」
こんなモテ会話もできますよ。フフフ…
このフレーズ、使っても良いぜ…
おいおい、お得過ぎるだろ…
音楽で人生が変わる。ハードコア パッドスタイルで、あなたも今日からモテライフを始めませんか?
バツ3への道のりも、もう見えてきましたね…
[ハードコア パッドスタイル メンバーシップ始めました!](https://note.com/urinami/n/n092ef1826aaa)
[[地獄プラン]]
[[モテるパッドプレイヤーになるための悪魔的練習法 〜ファンクとソウルで人生を変える4つのステップ〜]]