ようやくハードブーツスプリットのセッティングを終え、色々とテストができた。
まだ目標を達成していないが、一旦ここまでをまとめる。
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## きっかけ
何年か前からインターネッツでスキーブーツを使ったスプリットボードの記事が目につき気になっていた。どうやら海外で流行っているらしい。日本にも少数いるとか、いないとか。
そんな折、昨シーズン春に自身最高標高へのツアーを敢行した。
ゲレンデトップから4時間歩き、稜線に乗り上げる手前で事件が起きた。
カチカチの急斜面でシールが噛まず、ずり落ちてしまう。滑落への恐怖で脚が震えていた。
相当困っているオーラが出ていたのであろう。近くにいたスキーヤーが声をかけてくれた。
「すぐそこだし、つぼ足で登れば?」
「なるほど」
無理無理。つるつる滑るって。余計に怖いっちゅーねん。
ピークは諦めて半ベソでモードチェンジ。それでも滑走は楽しかった。
あと少しだったのに。非常に悔しかった。
そして誓った。来年はスキーブーツで以下略
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## ギア
- ボード
- 普通のスプリットボード
- ブーツ
- Dynafit TLT Speedfit Pro
- TLTシリーズが定番らしく他の候補より安かったので購入した。Phantomというメーカーが最近評判が良いらしい。そして高い。
- ビンディング関連
- Spark canted puck
- カントなしでやっている人もいたが一応買った
- すでにSparkを使っていたためメンテを考えて同じメーカーにした。Phantomからも色々出ている。
- Spark Dyno DH
- ブーツを固定するビンディング。ブーツのソール長に合わせて調整が必要
- Spark Hardboot Dual Height Wires
- ヒールリフター
- Dynafit Speed turn 2.0
- スキーモード時のToeビンディング。Spark製品は在庫がなかったため、一番安いDynafit社のTECHビンディングを購入した。トーピースだけ売っているところがなく、 [Skiuphill](https://skiuphill.ca/)というカナダの通販サイトから購入した。
- 取り付けにはアダプターが必要(スキー板よりボードは薄い)
- その他
- スキー用リーシュコード
- スキー時や急斜面でのモードチェンジ時に必要
- スキークランポン
- sparkからハードブーツ用が出ていたが、今ので流用できるだろと思って買わなかった。適合せず。
- アイゼン
- お店で物色してみたところスキーブーツ用のはかなり軽かった。
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## 重量
大体1.2kgくらい軽い(上の表参照)
## 滑走
まだ改善途中だが、なんとかなりそう。カスタム情報はインターネットに多くある。
- 避けて通れない違い
- 最初のターンで後ろ足の膝を前に入れられなくてビビる。大問題。つま先ターンの後半で突っ立ってしまう。
- アングルやブーツの設定を変えたりしてある程度改善した。が、まだまだ余地はある。
- ワンフット、スケーティング
- 全く問題なし。
- 固い雪面
- OK。むしろソフトブーツよりエッジを入れやすい。長時間滑ると痛くなる。
- 八方にてテスト
- 国際、黒菱、スカイライン、北尾根
- パウダー
- <strike>難あり</strike>。(後日スタンス幅とアングルを調整したらかなり改善しました)しゃがみづらい。脚への当たりが大きい。段差の衝撃がダイレクト。
- 栂池にてテスト
- DBDと早大小屋近辺
## シール登高
かなりやりやすい。力がより板へ伝わっている気がする。
ブーツのウォークモードで背面が後ろに傾斜するのでストライドが伸びた。
軽さの違いはそこまで感じなかった。長時間になると差が出るかも。
エッジが使えるので急斜面のトラバースで安心感が増すのが大きい。
## スキー
格段に良い。ゲレンデ滑るだけで楽しい。あれ?
## 結論
移動手段としての自由度でいうとハードブーツが有利。アイゼンも軽いものがあるのでアルパインエリアへアクセスしやすくなる(実際行くかどうかはおいといて)
まだデータが少ないが
- 急登箇所のあるルートやロングツアーはハードブーツ
- サイドカントリーのパウダー狙いはソフトブーツ
として使っていきたい。というわけでスプリット板がもう一枚必要...