- [[ハロウィーン文書]]
- 1999年頃、[[エリック・レイモンド]]が暴露したマイクロソフトの社内文書の総称
- 当時のマイクロソフトは[[オープンソース]]、特にLinuxを敵視ししていた
- [[オープンソース]]を分析し、どうすればその発展を止められるか検討している
- これを読む意義
- [[オープンソース]]コミュニティが持っている原理の説明として
- 内側からではなく外側からの視点
- 弱点や苦手なところは内側からはなかなか出てこない
- どうやって発展を止めるか、という発想ならではの観点がある
- 結果的にマイクロソフトが恐れたシナリオはいくつか実現している
- 分析としての正しさ
- ソフトウェアの論理とビジネスの論理の対比として
- マイクロソフトの姿勢は一貫している
- その姿勢はどこから来るのか
- おそらくビジネス、資本の論理に忠実であろうとしている
- それがどんなものなのかを示唆する
- マイクロソフトによる[[オープンソース]]の分析
- [[Halloween I オープンソース・ソフトウェア:ソフト開発の(新たな?)手法]]
- その後サーバOSがLinuxに置き換わっていくことを予見
- その後の20年は実際にそれが起こった
- オープンソースの弱点を挙げている
- システム管理 (管理画面の開発)
- 使い勝手 (統合、直感との接続)
- シナリオ解決 (ソリューションとして特定の場面にフィットする)
- 長期的なコミット (上記の変化への対応)
- これも正しい分析に見える
- その後20年経っても改善されていない
- [[オープンソース]]が得意とするのは、一般解の提供
- ユーザインターフェイス
- 頑張っているけどデスクトップ環境は Mac にも Windows にも及ばない
- 視覚言語側から組み立てなきゃいけないところが苦手
- 企業の基幹システムなど
- 最終的には SIer や Web 会社に頼まざるを得ない
- 技術的には可能かも知れないけど
- シナリオ解決や長期的な運用に乗せるには高い技能が必要
- いずれも[[UNIBA]]が商売をさせてもらっている領域だった
- オープンソースを破壊するには?
- 「[プロトコルの脱共有化(de-commoditizing protocols)](https://cruel.org/freeware/halloween1j.html#decommoditize)という陰湿な一言」
- これに凝縮されている
- オープンソースの本質についてのマイクロソフトの理解
- 機能するプロトコルがその原動力
- プロトコルが機能するために必要な条件
- こんな感じだろうか
- 汎用的に問題を解決する方法が考案される
- 考案された方法が実装されること
- 実装が機能するかどうか幅広く検証されること
- 優れた実装が普及できること
- 誰かがコードを独占したり、検証を経ないで何かが決定されると条件が揃わなくなってしまう
- この点が[[合意の放棄と標準への予感]]に関わりそう
- マイクロソフトの立場
- 文書全体に(マイクロソフトの、[[オープンソース]]を)恐れる気持ちが溢れている
- 異なる原理の勢力だという認識がありそう
- どう異なるのか?
- マイクロソフトの依拠する原理は何なのか?
- マイクロソフトが[[オープンソース]]と対立させている、マイクロソフト自身が前提としている何か
- 仮にそれをビジネスの論理と呼ぶとして
- 契約がその根幹にあるのではないか
- マイクロソフトは、契約に対して誠実でありたいのではないか
- 顧客が持っている論理を代表しようとしているのではないか
- その論理を、開発の現場まで徹底しようとしているのではないか
- 契約とは?
- 分割して、予測可能にすること
- 期待を形にすること
- 契約がビジネスの梃子の効果を生み出している
- 契約を根拠に次の契約を作ることができる
- 期待があれば物体で担保する必要がない
- 結果はある意味問われない
- もし結果が伴わず期待が裏切られたら
- 次の期待が縮小する、という仕組み
- 期待を通したやり取りを純化していく精神→ビジネスの論理?資本の力学?
- 予測を軸にプロジェクトを進めようという立場の起源?
- 期待に応えようとする態度から予測が生まれるのかも
- ソフトウェアの論理
- [ハッカーの力学と資本の力学を対比してる人](https://twitter.com/umiyuki_ai/status/1638517181939056640?s=20)がいた
- いい名前はまだないけど
- [[オープンソース]]、ハッカーの力学、ソフトウェアの論理に共通するものはありそう
- [[booklist]]に集めた「オープンソース (ソフトウェアの作り手の創造性)」はそれを言語化しようとする内側から発した試み
- マイクロソフトがもし契約に忠実であろうとしているとして
- そこからもう一度恐れられている側を眺めてクリアになることがあるか
- ソフトウェア開発者たちは常に、目の前の問題を解決しようとしているように見える
- 誰か他人に期待されることは必要ない
- 期待されていたとしても関係ない
- 結果としてうまく解決できたかどうか
- この点で評価される
- UNIXの格言[[一つのことをうまくやろう]]
- 何度も取り組まなければいけない状態は解決ではない
- 解決は終わりを意味する
- 誰もがその解決を使って、それ以外の問題に取り組める
- プロトコル自体の発展を可能にするためにも必要な考え方
- プロトコルは手段でもあるが原理でもあり、ソフトウェアの論理の中核で一体化しているイメージ
- 良い解決はみんなの共有財産になる
- [[リーナス・トーバルス]]が評価されるのはそこ
- 共有財産への貢献の大きさ
- 自分の仕事が共有財産と不可分である自覚がないと、コードを公開する理由が生まれない
- 共有財産によって自分も生かされている
- 自分のコードも人に使ってもらうことで真価を発揮する、より良くなる
- ハッカーの力学はそれ自体はビジネスの論理を敵視していない気がする
- マイクロソフトがどこかで商売をしていても、このことが阻害されたり価値が下がったりしないのではないか
- ここは要調査
- [[オープンソース]]側は特にマイクロソフトを敵視する理由はないように見えるけど、邪魔されたらもちろん怒る
- 似ているのは弁護士
- [[オープンソースソフトウェア]]のどこかで書かれてた気がする
- 判例は公開されている
- 弁護士は自分の裁判の結果を独占できるわけではない
- 判例を使って新しい問題を解決するのが弁護士
- どんな力学なのか、という問いに正面から答えられていないけど…
- 問題解決が中心にある世界]]
- 確立した問題解決方法=解決を組み合わせて使い、新しいものをそこに足す
- [[一つのことをうまくやろう]]
- ここに[[オープンソース]]の梃子の効果がある
- 結果的に解決できていなければ使われない、という仕組み
- 解決だけがある世界と言ってもいいかも知れない
- 「解決してほしい期待」とかは無視される
- 組織の在り方のバリエーション
- オープンソースコミュニティは、ソフトウェアの論理を純化しようとする精神を持っている
- 極端な政治思想を持つ人も出てくる
- マイクロソフトはビジネスをちゃんとやろうとしている
- でもその中間がある気がする
- 「[[オープンソース]]の力を借りてビジネスをする組織」
- ソフトウェア開発者にも、ビジネスマンにも、両方に貢献できる
- マイクロソフトもそうなればいい気がするけど
- どうしてそうしないかは謎
- 予測型プロジェクトが現場の人の動きを制約してしまうあるあるの問題のスケールを大きくした現象なのかも知れない
- 一方、適応型プロジェクトの限界は[[オープンソース]]の弱点とも通じる気がする
- 期待を作りづらくお金を出しづらい
- スケールしない
- ソフトウェアの論理をベースにしながらビジネスをする可能性
- 敵対しない在り方
- これは[[オープンソースソフトウェア]]で提案されている
- シグナスソリューションズやレッドハットなどの会社の事例
- おそらく37Signalsなどもそう
- コパイロツトや[[UNIBA]]もそうなっていける
- マイクロソフトが[[オープンソース]]の弱点として挙げた内容
- 弱点をカバーする仕事はビジネスチャンスであり得る
- [[オープンソース]]が解決することを下地にした仕事の在り方
- これを実現しようとするときに推奨される振る舞いとして[[Project Sprint]]を考えてみる
- そのためのツールとして[[SGMs]]を考えてみる
- その他、自律性を重視した組織論をその文脈で考えてみる