## Obsidianとは何ですか? Obsidianはマークダウンエディタであり、ナレッジベースアプリでもあります。 最も基本的な使い方としてマークダウンファイルの編集とプレビューを行うことができます。しかしながら、その真の力は密にネットワーク化されたナレッジベース管理によって発揮されます。 それでは、どのようにネットワークを作り始めれば良いでしょうか。まずは[[内部リンク]]を作成するところから始めてみましょう。 ## 他のソフトウェアとどのように異なりますか? ==*私たちは、あなたのデータはあなた自身が所持し管理することを望んでいます*== 私たちはプレーンテキストがナレッジベースと同じくらい重要なものであると信じています。自分の脳を他人の首にのせたくはないはずです。あなたの第二の脳も同様に扱ってください。 同期は複数デバイスでの作業を容易にするユーティリティにすぎません。データはいつも、主としてハードディスク上に保存されます。 ファイルシステムをクラウドに置き換えると、ファイル管理についての柔軟な選択肢を手に入れることができます。Dropboxでファイルをバックアップしたり、Gitを利用したバージョン管理やセキュリティのためにディスクを暗号化することなどが可能です。また、ファイルシステム上で動作するものはどのようなものであれ、Obsidianでのナレッジベース上でも動作できます。 ==*リンクは第一級市民です*== リンクやコネクションは知識間の関係性を発見するのにきわめて重要です。 Obsidianではこのことに非常に価値を置いており、特に[[内部リンク]]と[[グラフビュー]]の使用を推奨しています。 John Lockeは次のように言っています。 >精神は単純な観念に対して力を行使するものであり、その精神の働きは主に次の三つである。 > 1. 複数の単純な観念をひとつの複合化された観念へと結合し、それによってすべての複雑な観念が作られる。 > 2. 第二に、単純であろうと複雑であろうと、一つに統合することなく二つの観念を共においておき、それらを一度に見ることができるようにすれば、精神は諸関係についてのすべての観念を得る。 > 3. 第三に、現実の存在についてそれらに付随する他のすべての観念から分離すること。これはいわゆる抽象化とよばれ、こうしてすべての一般的な観念が形成される。 \- John Locke, An Essay Concerning Human Understanding (1690) ヒエラルキーは一番目の働きを、リンキングは二番目の働きを私たちに与えます。三番目の働きがノートテイキングの文脈で何を意味するのかについてはまだ不確かですが、プログラミングやマクロと関係があるのかもしれません。 ==*あなた自身のツールキットです*== ノートテイキングはきわめて個人的な活動です。当然ながらすべての人にとっての万能な解決策となるようなものは存在しません。 [[Obsidian]]は、要望集約型のソフトウェアとなるのではなく、あなた自身の解決策を発見し作り上げるための土台と多数の機能要素を提供します。 その土台となるものはファイルの閲覧機能と編集機能、そして検索機能です。ミニマリストにとってはそれだけで十分です。 それに加えて、あなたのノートテイキングに次のような独立した機能要素を別個で追加できます。 - あなたが授業ノートをとっているならば、[[オーディオレコーダー]]とLaTex mathが役立つかもしれません。 - あなたが業務用のノートをとっているならば、[[スライド]]と[[バックリンク]]が役立つかもしれません。 - あなたが研究者なら、[[グラフビュー]]と[[ワードカウント]]がツールキットとしてきわめて重要かもしれません。 プラグインがあらゆる問題を解決するための特効薬になるとは考えていません。しかしながら、モノリシックソリューションと比較すれば、プラグインがあればインターフェースを散らかすような機能を付属させることなく、私たち一人一人の解決策へと近づくことができるでしょう。 Obsidianでは[[CSSのカスタマイズ|カスタムCSS]]をサポートしており、[[サードパーティプラグイン|ベータプラグインAPI]]を公開しています。プラグインAPIはユーザーにより多くのインターフェースのカスタマイズを可能にし、あまり一般的ではないユースケースをサポートします。 ## 開発をフォローしてください 現在、Obsidianはパブリックベータ版です。開発に関する[ロードマップ](https://trello.com/b/Psqfqp7I/obsidian-roadmap)はこちらからチェックできます。 私たちのツイッターのハンドルネームは[@obsdmd](https://twitter.com/obsdmd)です。お気軽にフォローしてください。ツイッターでは主にプロダクトのアップデートに関するツイートを行っています。