パブリッシュプラグインを使うことで、保管庫から自分のウェブサイトへとノートを公開することができます。すべての操作はObsidianのアプリ内で完結して行うことができます。 Obsidian Publish™のサービスが提供する機能や使い方、プライバシーなどの詳しい情報については[[Obsidian Publish]]アドオンサービスの項目を参照してください。 ### プラグインの有効化 「設定」 → 「コアプラグイン」から、パブリッシュプラグインを有効化できます。有効化した後は、パブリッシュのアイコン(紙飛行機の形をしています)がリボンペインに表示されます。 有効化すると、このオプションに対するホットキーのセットが可能になり、コマンドパレットを使ってアクセスすることも可能になります。 ### セットアップとサイトの設定 パブリッシュプラグイン内において、ユニークサイトIDを使ってサイト作成を行うオプションの確認ができます。一旦公開すると、サイトは `https://publish.obsidian.md/{site-id}` からアクセス可能になります。 ユニークサイトIDを作成した後は、サイト名やホームページ選択、テーマ設定、グラフビューや目次などの様々な要素を有効にするなどの設定が可能になります。パブリッシュプラグイン項目上のサイト名付近にある歯車アイコンをクリックすることでこれらのオプションを切り替えられます。 ### 公開するファイルを選択する サイトの設定後、すぐにノートの公開が可能になります。 新規作成した空のサイトでは、すべてのノートは「新規」セクション下に置かれ、サイトからは新規ノートとして認識されます。この時点でどのファイルを公開するかを選択し、パブリッシュボタンをクリックします。 ==プライバシーについて。公開しないように選択したノートの情報については、Obsidian Publish側が認識(または保持)することはありません(公開しているサイトから後になって取り除いたノートに関しても同様に認識、保持しません)。== #### パブリッシュのYAMLサポート v0.12.12の時点において、パブリッシュによって公開したいノートにYAMLを使ったフラグが可能となりました(YAMLについてはObsidian[[YAMLフロントマター]]のノートで詳しく知ることができます)。 `publish: true` をセットすると、次に変更の公開を行う際にフラグがセットされたファイルは自動的に選択されるようになります。 `publish: false` をセットすると、変更の公開の際にはリスト上にファイルが非表示になり、新規/変更されたファイルに表示されなくなります。過去すでに公開されているノートの場合には、代わりに削除するオプションが表示されます。 公開用のファイルへのフラグにYAMLを使用しない場合には、デフォルトで新規ファイルは選択されずに変更されたファイルが自動的に選択されます。 ### 変更を行う すでに公開されているノートの内容を変更した際には、パブリッシュプラグインのダイアログを開くと変更のあるノートが自動的に選択されます。サイトに公開したくないファイルはすべて対象外にできます。 ### サイト設定の変更 「変更の公開」ダイアログ内にてサイト名の近くにある歯車アイコンをクリックすることで様々なサイト設定を変更できます。 #### メタデータ このセクションでは、サイト名とホームページファイル(サイト閲覧時の最初に見るページファイル)が設定可能で、カスタムドメインを管理できます(カスタムドメインの設定には[[Obsidian Publish#カスタムドメイン|このガイド]]を確認してください)。 #### 外観 ここでは、ライトとダークのテーマを変更可能です。 更にカスタマイズを行いたい場合には、[[Obsidian Publish#カスタムCSS|カスタムCSS]]と[[Obsidian Publish#ファビコン|ファビコン]]の項目に進んでください。 #### リーディングエクスペリエンス このセクションでは以下のことが可能です: - [Andy Matuschak's notes](https://notes.andymatuschak.org/)のような「sliding windows」と呼ばれるスペシャルモードの有効化 - アプリ内で[[ページプレビュー]]プラグインを利用したときのように、マウスポインタを合わせることによるページプレビューの有効化 - 読み取り可能な行の長さと厳密な改行が必要かどうかの設定 #### コンポーネント サイト内でのいくつかのコンポーネントの有効化、無効化を行うことできます。コンポーネントは以下のものを含みます。 - ファイルエクスプローラ (デフォルトで有効) - ローカルグラフ (デフォルトで有効) - アウトライン (デフォルトで無効) - 下部のバックリンク (デフォルトで無効) - 検索バー (デフォルトで無効、ファイルエクスプローラの有効化が必要) #### セキュリティ ここでは、サイトを保護するパスワードを設定できます。一度設定すると、すべてのサイト閲覧者がサイト訪問にパスワードの入力を必要とするようになります。 多数のパスワードを利用すると多数のグループでの共有が容易になります。訪問者のグループでのシェアを止めたい場合には、単純に共有しているパスワードを削除することによって共有を止めることができます。各パスワードは利便性のために名前を付けることもできます。 2021/01/20時点にて、同一のパスワードセットでサイト内のすべてのノートが保護されます。 ### ノートにリンクを追加する 「リンクされているファイルを追加」ボタンは、現在公開するように選択しているすべてのノートから参照されている(リンクされている)保管庫内の全ノートを含めて公開するオプションです。これは公開しているサイトにおいて、すべてのリンクが有効になります。 例として、ノートAを選択して公開すると仮定しましょう。ノートAがノートP、ノートQ、ノートRへのリンクを持っていたとして、「リンクされているファイルを追加」ボタンをクリックすると、現在選択されているノートAと共にノートP、ノートQ、ノートRのすべてが公開されるように選択されます。 「リンクされているファイルを追加」ボタンをクリックするたびに、パブリッシュプラグインは公開用に現在選択されているすべてのファイルに含まれるリンクを公開に含むように検索して追加します。「パブリッシュ」ボタンをクリックする前に、選択したファイルのリストを確認してください。 ### 公開しているノートを削除する サイトに公開しているノートについては、いつでも削除できます。パブリッシュプラグイン内において、公開している全ノートのリストの閲覧と、それらの選択削除が可能です。公開しているノートをサイトから削除しても、保管庫から元のノートが**取り除かれることはありません**。つまり、サイトから削除したノートを将来的にはいつでも再公開できます。 ### サイト全体を削除する サイト全体を削除したい場合には、まずパブリッシュプラグインの上にある「サイトの切り替え」(矢印)アイコンをクリックしてください。次に、Xボタンを押すことでサイトを消去できます。これは、保管庫のファイルには一切の影響を与えず、公開されているサイトのみを消去します。サイトを消去したとしても、ノートを再公開することはいつでも可能です。