意味記憶(Semantic Memory)とは、**個人的な体験とは直接結びつかない、一般的な知識や事実の記憶**のことを指す。
### 特徴
- **エピソード記憶と対比**
- エピソード記憶:自分が体験した具体的な出来事(例:「昨日行ったカフェでコーヒーを飲んだ」)
- 意味記憶:誰でも知っている知識や概念(例:「コーヒーは豆から作られる飲み物」)
- **時間・場所に依存しない**
体験の文脈に縛られず、抽象的・一般化された知識として保持される。
- **脳内での処理**
- [[海馬]]で一時的に保持された経験が、大脳新皮質に統合される過程で意味記憶として定着する(システム記憶固定)。
### 補足
- 学校で習う歴史や数学の知識、単語の意味なども意味記憶に含まれる。
- 意味記憶は比較的長期的に保持され、日常生活での思考や判断の基盤となる。
まとめると、<mark style="background: #FEF19AAB;">意味記憶とは、「個人的体験に依存せず、知識や概念として頭に蓄えられる記憶」</mark>である。