ノルアドレナリン(norepinephrine, NAまたはNE)とは、**神経伝達物質であり、同時にホルモンとしても働く化学物質**である。 カテコールアミンの一種で、ドーパミンから合成され、さらにアドレナリンの前駆体でもある。 > [!note] > 情動(感情)や覚醒、注意などに関わる重要な神経伝達物質の一つです。 > >     ◦ 脳の**青斑核(Locus Coeruleus / LC)**と呼ばれる領域から、脳全体に放出されます。 > >     ◦ 恐怖のような強い感情を伴う経験をした際に放出され、アストロサイトに働きかけます。このシグナルが、アストロサイトの分子的な状態を長期間にわたって変化させ、記憶の安定化を促す重要なきっかけとなります。 > ### 役割 - **神経伝達物質としての働き** - 主に<mark style="background: #FEF19AAB;">青斑核(LC)</mark>のニューロンから脳全体に放出される。 - 覚醒や注意の調整、感情反応、学習・記憶に関与。 - シナプスに放出されると、受容体(α, βアドレナリン受容体)を介して神経活動を調節する。 - **ホルモンとしての働き** - 副腎髄質から血中に分泌され、心拍数や血圧を上げる。 - ストレス時に「闘争か逃走か(fight or flight)」反応を引き起こす。 ### 特徴 - **精神面**:集中力を高め、不安や緊張感とも関係。 - **身体面**:血管収縮、血糖上昇、心拍数増加など交感神経系の反応を担う。 ### まとめ ノルアドレナリンとは、<mark style="background: #FEF19AAB;">脳では注意・覚醒を制御し、体ではストレスに対する即時反応を引き起こす「緊急対応の化学物質」</mark>である。